忍と叶恵は、もともと好きな漫画に出てくる姉妹がモデル。
その漫画では人を喰らう化け物が出て来て、2人は両親を殺されたそれの被害者。
更なる被害者を出さない為にも姉妹は戦うが、姉は妹を残して死ぬ。
残された妹は今日も戦う。
妹の姿はその日以来変化し、まるで姉の模倣のよう。
その微笑みの裏に、いつか姉の仇を取るという深い怒りを隠して…。
って感じ。
自分はその姿が辛くて、耐えられなかった。
胡蝶の夢
どうにか戦いの無い世界で幸せになってくれないかと思った。
それの1つの答えが転生とドール化。
うちのことなった時に思いついた忍の基本設定はこう。
風祭忍は姉の叶恵と暮らす。
忍は最近同じ夢ばかり見る。
姉の叶恵が人の姿、だが人ならざる者に殺される悪夢。
ハッとして起きれば隣に姉さんは笑っている。
これは夢?
それとも、この姉さんとの暮らしが、あの悪夢のような世界の私が夢見た世界なのだろうか?
と思い悩む。
そんな忍の事を叶恵はただ微笑んで大丈夫。大丈夫。私はどこにもいかないと撫でて抱き寄せる。
そんな感じ。
叶恵の方は、恐らく自分の前世でそういう事があったと忍が夢を見はじめる前から自覚してて、それでもおくびにも出さず心配かけまいと今の平和な世界に感謝している。
というイメージ。
風祭という苗字は、これまた好きな漫画のキャラクターの苗字から。
そのキャラクターは一時、復讐に囚われていたが、出逢いで救われ、生まれ変わった。
その生まれ変わった後に名乗る苗字。
生まれ変わって風のように自由になってほしいという願いがある。
自分は忍と叶恵に、2人でずっと笑っていてほしい。そう願わずにはいられない。