結実の冬

結実の冬

ご縁のあった作品のお話

昨年末に縁あってTwo dimensions/sensibile様の
パフュームボトルを手にすることが叶いました。

「誕生石カラーを出す」そして「毎月頒布」

ディーラー様がツイッターで作品についてこう呟かれていたのは確か2018年秋頃

手に入れるのがとても困難な作品だということを知っていたし
ラグジュアリーな雰囲気で自ドールを飾ることは当時少なかったため、
他オーナーさんのお写真を見て憧れるに思いを留めていました。

しかし年が明けて1月
シリーズ最初の作品である「grenat」を目にしたとき
心奪われるような感覚がありました。

ボトルの複雑で完璧な色合い
石のきらめきは勿論、ささやかに揺れる愛らしいチャーム
彩る紐の一本一本まで拘り抜かれていて…

うちの子にこんなプレゼントを贈ることができたら
素敵だな…いや、絶対贈るんだ!そんな強いきもちが
私の中に芽生えました。

毎月リリースされる石と色が公開されるたび、
わくわくした気持ちでいっぱいになりました。
そして何より作家のじゅら子様の
温かくて情熱的な作品への想いをブログで読むのが楽しみでした。

12ヶ月あればどこかで…という淡い願望は
成就することなく気づけばまた風の冷たい季節。
周りで冬ドルパの話が囁かれるようになる11月、
ツイッターで驚くべき発表を目にするのでした。

「ドルパ告知」「各月2個ずつ再製作中」
「12月分と合わせて30個近く製作」

私は本当に普段からくじ運というものが全くないので
抽選系の頒布はほぼほぼ最初から諦めてしまうのですが
30個という数字は心に火を灯すには十分な数でした。

それでも運はどうにも味方についてくれず、
エクスパスは挑戦できるかギリギリの数字…
けどパスすら手に出来なかった前回を考えると
自分の中では大健闘、そう言い聞かせて。

何よりドールを通じて知り合った大好きな方々の
LINEや当日の強い励ましに勇気付けられました。

ドルパの日はいつも緊張しているけれど
歩く膝まで震えてしまうような朝でした。
やっとの思いでブースに辿り着いたときも
うわずった声で「1月…まだありますか…」と
絞り出していた気がします。

長くなりましたがこうしてやっと贈ることができた
「grenat」

イベントの翌日がちょうどセシルヘッド限定の撮影会だったため
最初に身に着けたのはセシルさんになりました。

絶妙な深い赤
香水瓶に合わせてワードローブも更新していこうかな…と
考えていましたが、手持ちのお洋服にもすんなり馴染み
とても合わせやすく、考え抜かれたデザイン性に溜息が漏れます。

エリーにも付けてもらって自宅で撮影しました。

少しクラシカルなルックにも溶け込んでパッと華やぐ気がします。

大切なものがまた一つ増えて本当に幸せな気持ちになりました。

望んだもの全てが手に入るわけではないこの趣味で
つい卑屈になってしまったり、誰かを責めたい気持ちに駆られたり
ときに時間やお金など身の丈以上に頑張ってしまいそうになることがあります。

だから掴んだ縁を記録として記すことはどこか抵抗がありました。

でも私が出会った人々は幸いにも
本当に温かく、他人に対して背中を押せる方々ばかりです。

私も誰かの幸福に対して、拍手が送れる人間になりたい。
前向きな気持ちで趣味を楽しむためにも
まずは自分の内側に温かい言葉を贈ろうと、このroomを書いています。

みなさまのドールライフもきっと豊かなものでありますように。

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