令和二年皐月三十一日（風炉・薄茶）
今日の一服はベルギーのビスケットと薄茶です。
茶碗は高麗馬盥形茶碗。
黒高麗、と言いたいところですが、ひとまず保留にしておきましょう。
黒高麗は黒釉の下地に白釉をかけていると一般に言われることがありますが、私は青磁釉なんじゃないかな？と思っています。
そこらへんは専門家でないので詳しくは分かりませんが、時代や場所ごとの違いもあるのかもしれません。
黒高麗に関しては、私が学んでいる石州流の流祖、片桐石州が好んで使用した茶碗でもあります。
そうそう本物にお目にかかれないので、実見された際にはぜひぜひじっくり観察して下さい。
素朴ながら職人の技量の高さと味わい深い黒釉がなんとも言えません。
ビスケットはシナモン味で、八ッ橋のような風味で抹茶に実に合います。
舶来品ということで、オランダ人意匠の小皿に入れてみました。
新型コロナ疲れやお仕事、学業にお疲れの方もいらっしゃると思います。
ほんの一瞬でもほっと一息ついて、のんびりできればと思います。
湖北屋拝
