彩(Aya)

VOLKS SD13 アナ
2022.5.25 お迎え

至極個人的な話になりますが、私は神田沙也加さんのファンでした。大ファンを自称してもいいくらい、多分その辺の人よりもずっと神田沙也加さんのことを大好きでした。

ご存知の通り2021年12月、あんなことになってしまって、しばらく腑抜けてはいましたが、自分の中では冷静でした。それまで毎日神田さんのインスタもTwitterもブログも見ていたしcanoneの服やアクセサリーや鞄や財布もたくさん買ってたけど、もともと遠い存在で、「遠い星のお姫様」だと思っている部分がありました。そのため、「もっと遠いところに行ってしまった」という気持ちの整理に至り、自分でも驚くほど落ち着いていました。ただただ、あの綺麗な姿をもう観られないのか、新しい歌を聴けないのか、という喪失感が強くて、コロナだ何だ緊急事態だと言っていても無理してもっと観に行けば良かった、神田さんが手掛けた素敵なcanoneの服を着て神田さんのコンサートにも舞台にももっと行けば良かった、という後悔もあって、胸に穴が空いたというよりは、道標を失ったような気持ちでいました。

余談ですが、命日となった12月18日という日付は私にとってもともと特別な日で、毎年小さな花を飾っていたし、2021年は特に「10回忌」だったので少し大きめの花束を買ってたくらいでした。詳しく書くと超長くなるので割愛しますが、自分の中で大きな転換をしたのが10年前のこの日で、忘れ難い決断をした日でした。別に失恋とかではなくてもっと下世話な話なんですが。でもそのおかげで今生きてる私が居るので。大きなひとつの転換期だったと思っていただければ。

そういう事情も相まって、落ち着いてはいたものの腑抜ける日々が続いていました。SD13アナちゃんが発売されることは知ってたし、ドルパ会場で展示されたのがこの直後のタイミングで関係各位も大変だろうな…と思うに留まっていました。
「日本語版声優がその人だった」というだけで、キャラクターとして直接的な関係はない…と言うに言えないほど、「神田沙也加さんの演じるアナの歌声」の存在感は大きく、切っても切り離せない繋がりがありました。神田さんのインスタのアイコンずっとアナちゃんだったし。
とてもじゃないけど、ドールとして、SD13アナちゃんをお迎えすることはできない。こんな気持ちで向かい合うことなんてできない、と、この時に確かに思っていました。

が、2022年3月上旬、急に「お迎えしたい」と言い出す。

届いたボークスニュースのSD Grエルサ ＆ SD13 アナの紹介を見て、突然気が変わる。あれ…アナちゃん、めちゃくちゃかわいい…かわいいな…！！！

4月のドルパ会場にて先行予約販売。コロナ禍の影響は少なからずあったけど、前ほど行けないほどではない。
ネットで予約するより、最寄りの店舗で予約するより、東京の現地で予約したい。行かなかったことにあれだけ後悔した分、今回こそはちゃんと行きたい。canoneの服を着て。

とはいえ、当日まで、ドルパ会場に行くまで、何ならすみかショップ受付で予約札を貰ってレジに行くまでの間でも若干迷っていた。多分他の人より感情が重い方だし、こんな状態の気持ちで本当にSD13アナちゃんを幸せにできるのか？実際にお迎えして目を合わすたびに涙が出たりしないだろうか？という不安がないこともなかった。
…のだけれど、ドルパ会場のすみかレジ、たまたま私が通されたレジの方がいつも行くボークス店舗のお姉さんだったので、なんだかすごく安心してしまった。この時にふと「ああ、大丈夫だ」と感じて、迷いなく予約をすることができました。いつものお姉さん、本当にありがとうございました。

5月25日、宅配便にてお迎え。
箱開けた瞬間から可愛くて泣いてしまった。ニッコリ顔で、可愛いに全振りしていて、みんなに愛されるために生まれてきたような、天真爛漫で、お転婆そうなお姫様をお迎えしました。かわいい。

名前は当分「アナちゃん」と呼んでしまいそうな気がするけど、一応うちの子として「彩(Aya)」という名前を付けました。アナちゃんとさーやちゃんでアヤ。これから一緒に色鮮やかな世界を楽しめますように。