染色ドールオーナーの話

染色ドールオーナーの話

先程My Dollにも登録しましたが、うちにはボディを染色して褐色肌にしたのが一人います。
挑戦したのは1/3オーナーになって3年目程度の話なので、モチベーションがあれば存外手を出しやすい行為だとは思います。
使用したのは東急ハンズなどで手に入るSDN。よく名前を聞くダイロンは布用ということで回避した形ですね。
当時の記憶を辿ると、パッケージ通りの重量比で希釈して、60度で染色したいパーツを煮込んで色を付けたはずです。鍋に直接パーツが触れるとそこだけ色が濃くなるので金網や割り箸を駆使して染め液の中に沈め、部位ごとに染めていきましたね。
関節はカチカチのABS製なので規定温度まで温めた染め液に漬けて余熱で丸一日放置して現在の色にしました。高温と呼べる時間はさほど長くはなかったはずなので、歪んだりはしていません。(胴体骨格はそもそも見えないので染めていない)

全身をいっぺんに染めない都合上部位ごとに色の差が発生するのは避けられないんですが、一応1分単位で各部位の色を見て調節していったのがこのローズです。
染め具合が薄いとやはり調節は難しいので繰り返すうちに濃くなっていきましたが、この時期のオビツ50は胴体が柔らかいソフビ、手脚が硬いソフビという仕様だったためか根本的に染まり具合が違った点には苦しめられましたね
元々SDN「茶」だけで染めていたんですが、胴体だけ緑がかってしまったので「赤」の染め液で一度調節してなんとか手脚と同系統の茶色にしています。濃い褐色好き好きなので怪我の功名ですね。
20年以降のオビツ素体は胴体と手足の硬さが近づいているので当時ほど差は無いかなと思いますが確証はないです。挑戦する人は自分で微調整してください。君の目でたしかみてみろ!

パーツを染めてからしばらくの間は「パーツ表面から奥へ色素が移動するので若干色が薄くなる」「パーツ間で色素が移動する(特に常に接触している胴→腿)」「染色した上からでも色移りは起こる(ドリームレスキューを使うと染めた色ごと抜ける)」「パーツに圧力がかかると色素が逃げて色が薄くなる」「他のソフビに色移りする(ギエエエ)」などまあまあ手がかかる存在でしたが、1年半ほど経つと具合も安定して現在に至ります。
今となっては自慢のうちの子の一人ですが、褐色肌のためか室内での撮影だとなかなか写りが良い一枚を撮れないのが悩みの種ですね。
My Dollページの一枚は以前いたとんでもない職場を蹴って脱出した後のモラトリアム期間に近所の森で撮った一枚です。

自然光で撮影する機会がもっとあればなあと思います。当時とはアイも違いますしね。

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